デジタル家づくりプラットフォーム「Nesting」、構想の公開から約半年で1棟目が竣工
家づくりアプリのβ版も同時公開
Web://nesting.me/
YouTube://youtu.be/bjbOKG_Wdy0
今回、その1棟目となる北海道弟子屈町の住宅が竣工し、また、並行して開発を進めていた家づくりアプリのβを公開しましたので、合わせてお知らせいたします。
この気候に合わせ、本住宅は断熱性能の基準であるHEAT20のG2を実現。熱源は温泉熱を使うことで、少ないエネルギー消費で快適に過ごすことができ、ソーラパネルと蓄電池を設置すれば電力を全てオフグリッドで賄うことができます。
〈Nestingのイノベーションポイント〉
(1)UXの革新 〜 オリジナルの家を、金額を把握しながら、徹底的に作りこめる
オーダーメイドの家を作る際、設計から見積まで半年から1年を要する事が多く、それまでに金額が把握できないリスクが施主側にはあります。Nestingでは、独自開発したアプリを利用することで、1坪や1枚といった細かな単位で、何を変えれば幾ら変わるのかが瞬時に把握できるため、金額を意識しながら試行錯誤することができ、施主自らの手で自分の巣を徹底的に作りこむことができます。
(2)構法の革新 〜 どの地域でも、どの地域材でも、どの地域工務店でも建てられる
特殊な建築構法の中には特殊な設備や資格がないと建てられないものもあります。Nestingでは、どこにでもある地域材と、どこにでもある加工設備を用いて、大空間を作ることができる構法を開発することで、どの地域でも建てることができます。また、この構造部材をキット化して現場に届けることで、工期短縮と工程の単純化を実現し、特殊な技能が不要なため、どの工務店でも建てることを可能にしています。
(3)性能の革新 〜オフグリッドかつ、カーボンネガティブな住宅に、挑戦する
これまでの住宅は断熱性能が低いまま機械空調を稼働させる事で、多くの二酸化炭素を排出してきました。Nestingでは予算に応じて性能をカスタマイズすることができます。性能を上げることで消費エネルギーを下げ、発電機と蓄電池を搭載することでオフグリッド住宅の実現を目指します。また、地域材を近場のデジタル加工機を用いて建てることによって、輸送時の炭素排出量を最小限にし、木材を多用することで炭素貯蓄量を最大化することで、脱炭素社会に貢献します。